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ランキングで振り返る、2004年のエンタープライズ業界動向(1~3月)
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Enterprise Watchで今年一年間掲載した記事の中から、アクセス数をもとに月別の10大ニュースを選出して紹介する。個人ユーザーでも関心が持てる記事へのアクセスが高くなりがちではあるが、ランキングを通じて業界全体の動きを振り返ってみる。
1回目は、1月から3月のニュースを紹介する。
■ 【1月】マイクロソフト関連の記事が上位に
1位は、PCプリインストール用Officeの上位バージョンも選択できる新ライセンスの記事に注目が集まった。また、Blasterワーム除去プログラムの無償提供やWindows 98/98 SE/Meのサポート期間の延長など、マイクロソフト関連の記事がランクインしている。
そのほか、ソースネクストによるサンの「StarSuite」の1980円販売にも注目が集まった。ソースネクストの法人向けソフト発売は、後にオラクルのJava統合開発環境やIBMのDB2開発ソフトが1980円で発売されるなど開発ソフトの価格にも影響を与えることにつながった。
■ 【2月】WindowsとLinuxの新バージョンが1位・2位を独占
9月に正式公開されたWindows XP SP2のセキュリティ機能の記事が1位を獲得。2位には前年の12月に公開されたLinux Kernel 2.6の新機能解説記事がランクインするなど、両OSの最新動向に注目が集まった。また、デルのWindows 2000 ProfessionalへのダウングレードPCの記事も上位にランクインした。1月もそうだが、旧OS関連の情報は注目を集めるケースが多いようだ。
そのほか、Opteronの広まりはサーバー・ワークステーションベンダーにとって2004年の中で最もインパクトのある話題だったかもしれない。AMDは発表会を開くたびにコメントが強気になっていくのが印象的だった。
■ 【3月】サンの強気の戦略発表に注目が集まる
サン節がさく裂した記者会見の記事が1位に。最近、こうした強気のコメントが少なくなっているので来年に期待したい。また、Linux陣営に対し、UNIX技術の著作権侵害を訴えた一連の米SCOによる訴訟劇(5位、9位)にも関心が集まった。XP SP2のセキュリティ関連の情報が積極的に公開されはじめたのもこの時期。セキュリティ関連イベントでの古川氏などの講演記事などにも注目が集まった。
そのほか、「インターネット電話のダークサイドを検証」が2位にランクイン。さまざまなメリットから、IP(インターネット)電話には注目が集まっているが、気が付いていないだけで落とし穴もまたたくさんある、という視点をあわせて持っておく必要があるだろう。年間ランキングには反映されていないが、10月22日付の特集「意外な盲点? アプリケーションを踏み台にしたソフトフォンのウイルス感染」とあわせてお読みいただくと、より効果的だ。
( 編集部 )
2004/12/20 17:04
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