ランキングで振り返る、2006年のエンタープライズ業界動向（4～6月）

　開発途中のOffice 2007の記事が1位。また、フリーのオフィススイートであるOpenOffice.orgの記事も上位に入った。Microsoft OfficeもOpenOffice.orgも、アップデートのたびに高い注目を集めている。

　そのほか、来日した米Microsoftゲイツ会長の講演記事が2位に入った。第一線の役職から2008年7月をもって退くことが6月に発表されたが、依然として注目度の高い人物の一人だ。

順位	記事名	掲載日
1	マイクロソフト、開発中のOffice 2007を公開	4/20
2	米Microsoftゲイツ会長、「ソフト企業でMicrosoftは幸運だった」	4/21
3	マイクロソフト、Virtual Server 2005 R2を無償提供	4/4
4	フリーのオフィススイートの最新版「OpenOffice.org 2.0.2」	4/3
5	Geode搭載の小型・軽量シンクライアント端末－消費電力は約6W	4/27
6	インテル、企業向けPCの新プラットフォーム「vPro」を発表	4/25
7	富士通、“世界最高の処理性能”を実現したディスクアレイなど－最大容量は1.36PB	4/20
8	マイクロソフト、IEの脆弱性など“緊急”3件を含む修正プログラム	4/12
9	アドビ、開発環境をEclipseベースに変更した「Flex 2.0」	4/14
10	日立、2005年度連結決算は増収減益－HDD事業は270億円の赤字	4/27

■ 【5月】米SGIのChapter 11申請記事に関心が集まる

　米IBMによる企業買収の記事が1位。OSの設定やアップグレードを自動化する技術に関して、注目が集まったようだ。

　また、米SGIのChapter 11申請を報じた記事が9位に入り、かつて一世を風靡したSGIへの関心がまだまだ高いことをうかがわせた。Enterprise Watchでは、同社と日本SGIの関係を探る特集（Silicon Graphicsの破産法申請をどう克服するか－日本SGIが目指す“新境地”）を掲載しているので、あわせて参考にしていただきたい。

順位	記事名	掲載日
1	米IBM、OS自動インストール技術のRemboを買収	5/19
2	Winny開発者・金子氏が、企業の情報漏えい対策を提案	5/8
3	NEC、2005年度連結決算を発表	5/11
4	富士通、メインフレームの新製品を投入	5/15
5	マイクロソフト、IE 7 Beta2日本語版を公開	5/9
6	富士通・黒川社長が講演、システム導入の失敗要因などを自戒をこめて提示	5/18
7	デル、Core Duoを搭載したA4サイズのビジネスノートPC	5/8
8	マイクロソフト、開発中のOffice 2007を公開	4/20
9	米SGI、連邦破産法第11条を申請、再建へ	5/9
10	一般のUSBメモリにセキュリティ保護機能を付加する暗号化ソフト	5/26

■ 【6月】Windows Vistaベータ2公開－Vistaへの関心が高まる

　ベータ版提供に伴ってWindows Vista関連の情報が豊富に提供されるようになったのがこの頃。2001年以来の提供となる新OSへの関心は高く、記事が上位にランクされるケースが多かった。

　そのほか、Coreマイクロアーキテクチャを採用したインテルの新世代CPU「Xeon 5100番台」も、高い注目が集まっている。インテル関連では、Itaniumプロセッサ5周年記念の記事もランクインしている。

順位	記事名	掲載日
1	マイクロソフト、スパイウェア対策ソフトの日本語ベータ2を無償公開	6/2
2	マイクロソフト、Windows Vista日本語版ベータ2の配布開始	6/8
3	マイクロソフト、Windows Vistaのテストを呼びかけ－「企業にも大きなメリット」	6/12
4	レノボ、13万円を切るCore Duo搭載ワイドB5ノートPC	6/6
5	インテル、Coreマイクロアーキテクチャを初めて採用したデュアルコアXeon 5100番台	6/26
6	マイクロソフト、6月の更新プログラムは「緊急」含む12件を予定	6/9
7	米Google、Webベースの表計算アプリ「Google Spreadsheets」を試験提供	6/7
8	日本HP、管理・冷却性能や接続性を強化した次世代ブレードサーバー	6/15
9	Itaniumプロセッサ5周年－バースディケーキでお祝い	6/2
10	富士通、ブレードによるIT基盤「TRIOLE BladeServer」を発表	6/15

（編集部）
2006/12/25 09:46

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